目的

教育の再建を目指して教育の再建を目指して

バブル経済の崩壊以降、”失われた10年”とも”20年”とも呼ばれ、日本の経済や社会は停滞し、日本人の多くは明日への自信を失いつつあります。
この閉塞感を打破するためには、たとえ時間がかかろうとも教育の再建が不可欠です。
国際的に活躍できる人材、リーダーシップを発揮できる人材を要望する声は、前々から経済界を中心に上がっていましたが、基本的には、「地球的視点を忘れず、科学的な思考能力と生涯自己学習能力を持ち自律的に行動できる人間育成」こそが必要ではないでしょうか。
家庭教育や地域教育が崩壊しつつあるなか、従来の知識伝達型の大学教育や企業内研修だけでは、グロ-バル経済への人材供給は不可能であり、人材教育は初等・中等教育を含めて大転換期にさしかかっています。
「学び教育フォーラム」会員は、これまでに、「自己学習能力を育成する」教育や「学び」の教育を実践してきており、その教育により、「活用できる知識獲得と実践力」や、これまでの我が国の教育が置き忘れてきた「人間性」育成が可能であることを実体験して参りました。
そして、この教育を普及することにより、日本の再建あるいは日本生き残りのために必要な人財の育成が可能となると信じています。
今般、「学び教育フォーラム」を発足し、会員が培ってきた経験・ノウハウを活かし、新しい教育方法を研究開発、普及させる活動を開始するに至りました。
この活動が、教育のパラダイムシフトをもたらす礎となることを確信している次第です。
初等教育・中等教育・高等教育に携わる教育者・研究者の皆様には、教育現場での問題点や疑問点を共有しつつ新たな教育法を探究するために、是非とも本会への入会をお願い申し上げます。
また、経済界の方々におかれましても、会の主旨にご賛同をいただき、会員に登録して頂きますようお願い申し上げます。

理念

「教え授ける」よりも「学び」を「教え授ける」よりも「学び」を

知識は単に講義を受けるだけでは身につくものではありません。本当に役に立つ知識を身につけるためには、経験的学習理論に基づいた学習サイクルを効率よく実践することが大切です。「具体的体験→注意深い観察・熟考→抽象的概念化・説明→追体験・適用」(Kolbによる学習理論[1])を導入したPBL教育は、講義型学習では得られない「課題発見・課題解決能力」育成を可能にします。
そこで大切になるのが「学び」の認識であります。この「学び」とは、「対象世界との対話」、「仲間との対話」および「自己との対話」の三つの対話実践によって構成されているのであり(佐藤学による学びの三位一体論[2])、「活動(activity)」と「協同(collaboration)」と「反省(reflection)」の三つで構成される「活動的で協同的で反省的な学び」として遂行されるものであります。
このような教育への考え方は、学校教育(初等・中等・高等教育など)はもとより、家庭教育や社会教育における真の質的向上を実現するものであります。そして、豊かな人間性、自立し社会との関わりが理解できる能力、自己啓発能力と自己学習能力など、人としての最も重要な能力を育成する教育を可能にします。

参考文献

  1. [1]David A. Kolb, Experiential learning theory and the Learning Style Inventory: A reply to Freedman and Stumpf, Academy of Management Review, Vol. 6, No. 2 (Apr., 1981) pp. 289-296.
  2. [2]佐藤学著、「教師たちの挑戦」小学館(2006)p.13